赤いトリュフ
2021/04/10
食べ物都市伝説「赤いトリュフ」
さて今回紹介する都市伝説は「赤いトリュフ」という都市伝説である。
世界三大珍味として有名な食材、トリュフである。
なかなか庶民には高嶺の花のトリュフだが、その味は一度口にすれば病み付きになる味である。
最高級のレストランで供されるトリュフは、決して生涯忘れることの出来ない味覚をもたらしてくれることだろう。
そんなトリュフにまつわる都市伝説を紹介しよう。
フランス西部ラファトーレ地方では、トリュフの産出が盛んなのだが、あるときここで真っ赤なトリュフが発見されるという珍事が発生したという。
人々はこのトリュフを目にしては、口々に「人間の血でも吸って育ったのかも」と噂した。
そのような噂が立つ辺り、このトリュフはどことなく鮮血を思わせる色合いをしていたようだ。
しかし、意を決してこれを食べてみると、なんと普通のトリュフなど比べ物にならないほど濃厚な味わいで、瞬く間に人気となった。
幸いにもその年には、他にもゴロゴロと真っ赤なトリュフが発見されたため、これらは高値で取引されるようになった。
ちなみに、これらの赤いトリュフが採取された土地は、数十年前に大勢のユダヤ人が処刑され、むごたらしく放置された場所だったといわれている。
あるいは、真っ赤なトリュフの赤みには、その地で命を奪われたユダヤ人の怨念でも宿っていたのかもしれない。
もしもそうだとすると、怨念に濃厚な味わいを感じる人間の恐ろしさが際立ってくることになる。
信じるか信じないかは貴方次第