デンマークに存在する生きた靴
デンマークに存在する生きた靴
さて今回紹介する都市伝説は「デンマークに存在する生きた靴」です。
日本では、どんな物でも長く使っているうちに、魂が宿るという独特の考えが根強く存在している。
いわゆる、付喪神信仰と呼ばれるものがこれに当たるのだ。
長い間、私たちは捨てるには勿体ないと考えて同じ物を愛用し続けてきたが、最近では断捨離と呼ばれる考え方が広まり、これまでの古き良き風潮も消えつつある。
さて、海外においてはどうなのかというと、実は似たような話がデンマークにも存在するのだ。
昔、デンマークには生きている靴があったという都市伝説が存在した。
まるで意思があるかのように、この靴は履く者を選り好みしていたとのことだ。
気に入った者であれば抵抗はしないのだが、この靴が気に入らないと感じる者が履こうとすると、どうしたことか履き口が狭まって嫌がったというのである。
もしやこの靴も、日本の付喪神のように古くから大切にされていたために、魂が宿った物だったでしょうか?。
ある時、一人の乱暴な男がこの靴の噂を聞きつけた。
どうしてもこの靴を履いてみたかった男は、無理やりにも片足を靴に突っ込んで、強引に履きこなそうとしたというのだ。
ところが次の瞬間、男は悲鳴を上げてもんどり打った。
なんと、男の足首から先は、根こそぎもぎ取られていたということだ。
男の足が入ったままの靴が、その後どのような処遇を受けたのかについては語られていない。
もしもそのせいで処分されたとしたら、何だか不憫なように思えるのだ。
この噂は、物を大切にしないと罰があたるという、戒めのような話なのかも知れない。
信じるか信じないかは貴方次第