サブリミナル映像
サブリミナル映像
サブリミナル効果に科学的な信憑性が皆無であると発表されて久しい。
サブリミナルとは、テレビ番組のテープの中に、脳が認識できないほど一瞬の間、違う映像を混入させるケースが一番有名なものだろう。
使う映像には、スポンサーの商品画像が使われることが多かった。
無意識下で視覚に残った映像情報が、購買意欲に結びつくと考えられていたのだ。
この効果が、本当に人間の心理に影響を与えるのかどうかは定かではないが、アメリカでこのサブミリナルにインスパイアされた大学生が、恐ろしい遊びを思いついた。
彼が用意したのは、首吊りした遺体の画像と映像編集ソフトである。
彼は、近所のレンタルビデオショップで、人気映画を沢山借りた。
そしてディスクの一枚一枚を編集にかけ、フラッシュバックと呼ばれる短いカットを連続的に繋ぐ演出手法で映像の中に首吊りの画像を混入させた。
そしてそれを返却したのだった。
そもそも、サブリミナルは人体に何の影響も及ぼさないという前提があり、どこかの好事家が気付いたら面白いという理由だけで仕掛けたこの悪戯だった。
しかしなんとそれからレンタルビデオショップの周辺で、自殺が多発するようになったのだ。
もちろん、自殺した人間はサブミリナル効果のあるDVDを借りていたのだが、遺族が代わりに返却することが相次いだ。
そして店舗の貸し出し履歴を辿って遂に大学生に疑いがかかった。
彼はそこで洗いざらい供述したのだが、専門家からサブミリナルで自殺を誘発されるようなことは否定された。
結局、彼は、商品を改竄したという極小さな罪で罰金を払って釈放されている。
ちなみにオウム事件の時にとあるテレビ局が麻原彰晃のサブリミナル映像を混ぜて話題になりました。
信じるか信じないかは貴方次第
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