生き物都市伝説 絶滅したニホンカワウソ
生き物都市伝説 絶滅したニホンカワウソ
さて今回紹介する都市伝説は絶滅したニホンカワウソについてです。
若者4人が四国へ観光旅行にでかけた。
そして観光地を回って、四万十川から旅の最終目的地である愛媛の道後温泉へと車を走らせた。
日も傾き始めた夕方に、人気の無い山道を走っていると、車道に何かが横たわっているのを発見したのだ。
それは微かに動いており、どうやら生き物らしい。
動物と気づいたときには既に遅し、その動物の上にタイヤがのってしまっていた。瀕死の状態であった動物に止めの一撃を加えてしまった。
急いで車から降りて確かめると動物は絶命していた。
その生き物の大きさは大型の猫くらいで、しかし毛並みは妙につるりとして猫らしくなかったのだ。
ちょうど頭の部分をタイヤで踏みつけてしまっていたので、結局何の動物か分からなかった。
4人は動物に手を合わせ一応警察に届けを出した後、道後温泉で1泊した。
翌日、東京への飛行機に乗るために松山空港に向かった。
松山空港に着くと壁に県の動物という紹介でニホンカワウソが描かれてあるのを発見する。
「昨日轢いてしまった動物はカワウソだったのか」 猫にして異様に毛がつるりとしていたなあと、違和感を覚えていた4人は納得して帰路についた。
東京に帰って、四国での出来事や記念写真を友人に見せた。
そして山道でカワウソを轢き殺してしまった話をすると「はいはい」と、友人達はなぜか相手にしてくれない。
あの毛並みは確かに猫や狸ではなくカワウソで、愛媛県の県獣となっていることも友人達に説明した。
「お前ら知らないの?」 4人はこのとき初めて1979年以来ニホンカワウソの目撃例はなく、幻の動物となっていることを知ったのだった。
信じるか信じないかは貴方次第