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定番都市伝説 妖怪足販売おばあちゃん

      2019/10/23

定番都市伝説 妖怪足販売おばあちゃん

足販売おばあちゃんは夕方になると背中に大きな風呂敷包みを背負い、 出会った者にこう問いかけてくるのだ。

「足はいらんかね?」 運悪く、居残りで帰りが遅くなった体験者の少年は、足販売おばあちゃんの問いに呆気に取られた。

足? 足って何の? 返答に困っていると、足販売おばあちゃんは更に詰め寄ってくる。

「なぁ、坊や。足はいらんかね?」

顔を覗き込むように聞いてくる足販売おばあちゃんの不気味な笑顔に、 思わず後ずさりした少年の意識はふと、老婆が背負う風呂敷包みに向けられた。

大きくて、何やらたくさん荷が詰め込まれた風呂敷だ。

あの中には、何が入っているのか。

もしやあの中には、たくさん人間の足が詰まっているのではないか。

その考えにゾッとした少年は、思わず絶叫した。

「い、いらないよ! 僕、足なんていらない!」

その答えに足販売おばあちゃんの笑みが、ニイィ、と深められる。

その直後、少年の絶叫が辺りに響き渡った。

声を聞いた人々がやって来ると、そこにもう足販売おばあちゃんは既にいなかったのだ。

そして片脚をなくした少年が血溜まりの中に倒れているだけであった。

足販売おばあちゃんに出会ったら、「いらない」と答えてはいけないのだ。

足を一本もぎ取られてしまう。

「いる」と答えるのもいけない。

足を一本くっつけられて、余分な足が増えてしまう。

助かりたければ、こう答えなければいけない。

「私はいらないので、友達の所に行ってください」

足をなくすか

足を増やすか

友達を売るか

老婆に出会ったら、最悪の選択肢しか待っていない。

これが妖怪足販売おばあちゃんの都市伝説である。

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