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定番都市伝説 マンホール

      2019/05/20

定番都市伝説 マンホール

ある女子高生Aちゃんが学校に向かって歩いていました。

すると、ふと目の前に同じ学校の制服が見えた。

なにげなしに近づいていくと、それは同じクラスの いつもいじめられている女の子Bちゃんでした。

Aちゃんも特にBちゃんを憎らしいと思ったことはなかったのです。

しかし自分だけイジメをしないわけにもいかず、周りにあわせて、 無視やひどいことを言ったりしたりしていた。

近づいていくと、いじめられっこの彼女が とっても嬉しそうな顔をしているのが見えた。

幸せそうな笑顔で飛び跳ねている。

Aちゃんは、その姿を不思議に思いながらもBちゃんのすぐ近くまで来た。

Bちゃんはなぜかマンホールの上で跳ねていた。

それもとっても幸せそうな顔をして、 なぜか「九、九、九…」と言っている。

「何しているの?」尋ねてみた。

しかし、Bは返事をせずに「九、九、九…」といいながら跳ねている。

「無視してんじゃないよ」今度は口調を強めて言った。

しかし、Bは返事をしないで、相変わらず同じことを続けている。

今まで、特別に彼女を憎らしく思っていなかった。

嬉しそうに、 しかも自分を無視したことで、何か急にとてつもなく強い感情が湧き起こってきた。

しかしそれを抑え込んで「なんで、そんなことしてんのよ?」もう一度尋ねた。

それでも、Bは何も聞こえないみたいに嬉しそうに跳ねている。

ここにきて、Aちゃんの中で今までと違った感情が生まれた。

ひょっとしたら‘マンホールの上で数字を言いながら跳ねる’ということは とっても楽しいことではないのか

そんなことを思った。

バカらしいとは考えつつも、微かにそんな思いが頭の中をよぎった。

複雑な思いに戸惑いを感じながらも、 とにかくマンホールの上で楽しそうに跳ねるBの邪魔がしたくなった。

いじめられっこのBがなんでこんな楽しそうにしているの、なにか納得できない、 そんな感情に身を任せ「ちょっと退きなさい。私がやるから」そう言って、 強引にBを押しのけ、マンホールの上に立った。

足をわずかに曲げ、すこし腰を低くしてから思いっきり上に跳びあがる。

その瞬間、となりに押しのけられた彼女がすばやく渾身の力でマンホールの蓋を取った。

Aちゃんは真っ直ぐマンホールの下に落ちていく。

Bは蓋を閉めて、とっても幸せそうな顔で、再びその上でジャンプして、 今度は「十、十、十…」と言いはじめた。

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